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ネギの教師としての姿がなんとか様になるようになって暫らく、そろそろ期末テストの季節らしい。

問:俺こと捌~逸理にとって、期末テストとは如何なるものか?

答:大体平均ぐらい取れていればいいと思っている長期休み前の一仕事、でも勉強なんてしたこと無し。

俺は基本的に授業で覚えるたちで、見直しもノートやプリントを斜めに見るぐらいだ。

よって根本的な頭は良いのか悪いのか分からないが、対外的には『それなり』で通っていた。

ネギは説明する必要などない、大学院卒業レベルなので今日のような教師と言う役職が勤まるのだ。

さて、それでは本題へと入ろう。ネギの教師に成るための最終試練、あの地球外生物ならそうすると言う確信がある俺だった。

なんとなく電波を飛ばしたくなる、勿論中身は特定の『ドク』を含んだ電波だ。

この間来たネカネの手紙では校長が寝込んでいるらしい、学校経営と日々の生活関係には支障はないとのこと。

なんでも暫らく前の書類整理中に胸を抑えて蹲ったらしい、その日は業務に支障をきたしたらしいし。

はて、俺はそんな電波を送った覚えはないんだが。どこからか受信したのか、それとも俺以外に電波送信者が居るのか。

なるべく前者を希望したい、例えば何処かの煩悩青年の神呪いの弊害とか?

















Doppelt 〜The Another ネギま!〜          神鳴神薙

三話「前編・担任は黒く、学園長の明日は何処?」
















漸く先生をやるのに慣れてきたと感じた日、周りの空気がぴりぴりしていることに気付いた。

廊下を歩いていると普段騒いでいる生徒を殆ど見ない、代わりというかのように勉強している生徒が数多く居る。

首を傾げながらも裕奈さん、桜子さんと合流してクラスを目指す。

「ところで、他のクラスの皆さんがぴりぴりしている気がするんですけど、何かあるんでしょうか?」

ここに来るまでに気になったことを二人に聞いてみた、この二人はなんとなくぽややんとした雰囲気があるからなんだけど。

「あ、来週の頭辺りから中等部は期末テストだからだよ。その勉強なんじゃないかな?」

「確か月曜日からだよね、期末テストと言うか学年末テスト」

「あ、そうなんですか。って、それって僕らもですよね?! いいんですか、そんなにのんびりしてて!!」

来週?! しかも月曜日から?! さらに期末の中の総復習とも言える学年末テスト!?

「うちは万年ドベだからねー、ちょっと足掻いてもどうしようもなくてさー」

「うんうん、バカレンジャーも居ることだしね」

笑いながら凄いことをいう桜子さんと同意している裕奈さん、万年ドベってすごいことでは?

『そうだな、今まで全てが学年クラス別順位最下位だと言うことは、今回もドベを取ったらお前の管理責任とか問われるかもな。

 あの爺だからなんか考えてるだろうが、最下位脱出ぐらいさせないと強制帰国の四文字がちらついて嫌にも程がある』

イツリー!! そんな凄いことをサラッといわないでーーーーー!!!

しかも強制帰国って、ほぼオコジョ変身確定申告って言わない?!

僕はいやだよ、ネカネお姉ちゃんの肩の上でマスコットやるなんて!

そしてもっといやなのは、アーニャの肩に乗ってマスコットやるのなんだからねー!!

『それは俺も嫌だ、というか俺の生存確率が果てしなく低いだろ? 囮にされそうで、他にも色々・・・・・・

 特にアーニャは人使いというかオコジョ使いというか、その辺りがリアルにデットエンドゾーン突破だ!』

そんなリアルな話は聞きたくなかったよイツリ、しかもそれってオコジョになったら絶対二択だってことだよね?

心の中で涙を流しつつイツリと話し合っていたため、近づいてくる人に気付かなかった。

色々と混乱したままで肩を叩かれて、ビクッと体が反応する。次の瞬間には廊下の端っこの壁に背中を押し付けていた。

それをかなり遠くで呆然と見ている三人、桜子さんと裕奈さん、そして肩を叩いたらしいしずな先生。

さっきまでの心の中の会話から一瞬お姉ちゃんが肩を叩いたのかと思ってしまって、体が勝手に反応してしまったらしい。

堪えきれない涙を流しつつもイツリとの会話を打ち切り三人のところに早歩きで戻る、教師が廊下走ったら駄目なんです。(きっと)

戻ったところでしずな先生にさっきのことを尋ねられたけど何とか誤魔化す、正直に言えるはずがない。

「学園長先生がこれをネギ先生に、と」

しずな先生が渡してきたのは表に『ネギ教育実習生最終課題』と書かれた封筒、正直イヤな予感だけが鎌首をもたげてます。

ゆっくり、非常にゆっくりとその封筒を開けて願う。どうか戦闘用魔法の規定数習得でありますように、と。

でも、中の紙を開いて内容を確認した時、僕の目の前は一瞬で白く染め上げられてしまった。

アーニャの肩に乗るのは嫌だから、せめてお姉ちゃんの肩の上に乗りたいなー。

『ネギ、現実逃避をするのはそこまでにしておけ。現実になりかねないぞ、この課題に失敗したら。と言うかネカネからの邪魔が入らないことを祈るしかないな、神聖関係を修めた奴って呪いに通じてるっていうし』

ごめん、その話もの凄く信憑性があって困るよイツリ。しかも笑えない、すごく笑えないから。

なんでイツリと話し合っていた議題がそのまま課題になるのかなー、学園長先生を襲っちゃ駄目?

『襲うならなるべく正体と手口を知られないようにしないとな、あの妖怪的不思議物体は変なところで勘がいい。魔法を使わずに遠隔操作で爆破するのがベター、局地的に限定出来るなら核弾頭か中性子爆弾を落とすのがベストだ』

流石に局地的にするのはまだ無理だよ。そうすると、遠隔操作が出来る機構を組み込んだTNT辺りが妥当?

『だな。色々火薬くさい場所とかがあるから比較的手に入りやすいだろうし。駄目だったらC4辺りにするべきだな』

分かった、後でまほネットを使って調べてみる。出来れば郵送のプレゼントも欲しいね、炸裂弾の箱詰めとか。

そんなイツリとの心の会話を表面に出さず、見た目は薄っすらと笑ったまま固まっている状態。

なにやら裕奈さんと桜子さんが汗をかきつつ笑っている、しずな先生ですら数歩後退しているし。

何とか表に帰還を果たして改めて手持ちの紙を見る、書かれている内容は全く変わっていない。

曰く、『女子中等部2−Aを学年最下位から脱出させられたら正式に教師にしてあげる。  by近衛 近右衛門』

なんて内容なんだろう、これは正直タカミチですら自信がないと言いそうだ。否、絶対に言う。

流石に三日だけ頭がよくなる魔法は使えない、副作用が適用者の頭が一ヶ月間パーになるなんてやばいし。

まずはしずな先生に成績表を貰おう、そうでないと始まらない。寧ろ始める意欲がなくなる方が速まってしまう。

「しずな先生、とりあえずクラスの成績表をいただけませんか? 僕、持ってないんですよ」

「え、ええ。まっててね、今もって来るから」

引き攣った笑顔で返事を返したしずな先生が風のように走り去る、廊下を走っちゃダメですよー?

そう言えばと思い出し、一緒に居た二人の方へくるりと振り返る。

振り返った瞬間に小さく「ひっ」と声を上げ、目線が合った瞬間に神速で視線を外された。

それを意識から外して学園長先生への報復を考える、なるべく気付かれないようにそれなりの規模の報復を。

「ふ、ふふふ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

桜子さんと裕奈さんが、何時の間にか視界の隅で二人仲良く抱きあいながら小動物のように震えていた。

どうやら僕は気付かなかったけど笑っていたとのこと、どうやらイツリと会話している状態が表にも僅かに侵食したらしい。

覚悟して欲しいな学園長先生、この一ヶ月間をイツリと過ごして成長した僕を見てもらいますからね?

その考えと一緒に僕が微笑んだらしく、目の前で裕奈さんと桜子さんが、後ろの方ではしずな先生が卒倒してしまった。

どうしようもないので近くのクラスの人に手を貸してもらって保健室に運ぶ、やけに素直に手伝ってくれたのが印象的だった。

後日、麻帆良新聞においてあるインタビュー記事が掲載されたらしい、僕は読んでないけれど。

イツリが散歩中に偶然手にして読み、不思議な記事だったからといって僕に話してくれたことだ。

何でも『その時なんで手伝ったんですか?』という質問で、他の質問とは前後の関係がまったくなかったらしい。

答えも『あの笑顔は逆らっちゃ駄目な気がしたんです。きっとあれがコロス笑みという奴なんですよ』だとか。

イツリと一緒になって何で気になったのか、何でこんな問答が記事として掲載されたのか疑問に思ったものだ。

閑話休題、その辺りは後の話で今話題にする意味がない、疑問も解消されないのだから無意味極まりない。

そしてしずな先生が落としていた成績表を拾い、みんなの成績を見てその場で崩れ落ちてしまった。








※・※・※・※









ネギが今まさに崩れ落ちている、成績表がそれほどショックだったらしい。

流石に俺も覗いた瞬間に自分の目を疑ってしまった、それでも事実は事実だから世界は優しくない。

まず成績が学年トップ50辺りに両手以内の数人、中堅クラスが大半、そしてドベ独走状態を含む五名。

特に神楽坂と佐々木がドベのワンツーフィニッシュを飾っている、この七千倍ドベが。

ただここの所神楽坂はそれなりに勉強していたので今回はドベトップを誰かに譲るかもしれない、それでも拙い。

ふとネギが起き上がる、どうやら何とか自己補完と自己完結をして立ち直ったらしい。

禁断の魔法と呼ばれるタイプの中に頭を良くするものがあったが、あれの副作用は正直凄まじいので止めるだろう。

一回だけアーニャが自分にかけろとわがままを言って魔法学校でトップに立ったらしいが、翌日からの破天荒は伝説になっている。

その件はネカネが誠心誠意説得して何とかなったらしい、その時のネカネの肌が艶々していたのは気のせいと思う事にする。

あのアーニャの再来だけは防がねばならない、俺の存在がバレるとしても!!

この麻帆良において破天荒アーニャの再来は、あることないこと危険な言葉連発という自爆テロだけは阻止せよ!

そんなことを考える俺を余所に、ネギはクラスへと歩みを進める。少々俯きかげんなのは当然だろう。

クラスに辿り着いてドアをあける、上から降ってきた黒板けしがぽふっと音を立ててネギの頭に当たる。

それを見て沸き立つクラス内だが、戻ってきていたらしい椎名と明石が顔を引き攣らせていた。

瞬間、ネギの内側でぷちっと言う音が響き渡り、俺はイメージのみとは言え額を打つ。

ふふふ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ・・・・・」

はっきりいって怖いなどと言う表現が当て嵌まらない、むしろ怖いと言う表現が幼稚に感じてしまう。

あの老成型金髪幼女ですら顔を引き攣らせており、他は数人の例外を除いて沸き立った状態でガッチリと固まっている。

「皆さん、今日はこれからLHRと言う素晴らしい時間です。なので本日は大勉強会を行います、拒否は認めません。

 腹痛、頭痛、熱、咳、その類は暫らく前に知り合いが作った薬で完治しますので、どんどん言ってくださいね」

漆黒のオーラを放出しつつにこやかに、爽やかに話し掛けるネギと脂汗ダラダラの生徒諸君。

このオーラに耐えて平然としている生徒は一人も居ない、あの近衛ですら冷汗を流している。

因みにこの知り合いという人物だが、実は俺だったりする。調合関係は楽しいのさ、気にするな。

「今度のテストで最下位ですと僕を含めた皆さんが世にも珍しく素晴らしいことになりますので、是非頑張ってくださいね? 学年内ドベトップ競争組五名、アスナさん、古菲さん、長瀬さん、まき絵さん、綾瀬さんは特に、頑張ってください」

油を注していない人形のように、ネギを見た五人が瞬間的に敬礼の形を取った。

《イ、イエッサー!!》

五人の綺麗なハモリは一卵性五つ子か、魂でシンクロしているんじゃないかと勘ぐってしまうほどだ。

その日の2−AにおけるLHRは伝説となり、覗き込んでいた下級生によって学園伝説の頂点へと君臨した。(by作者)

内容は、子ども先生による学園統治及び世界征服の序章もしくは起こしちゃいけない魔王爆誕。

このLHRの後、ネギ・スプリングフィールドの堪忍袋の緒を切ってはならないという話しがあちこちで流布された。

学園長と言う名の異次元物体もそれに賛同し、むしろそれを校則にするかどうか悩んだと言う。

というかあのひょっこりひょうたん島異聞仕様め、何らかの魔法で覗き見してやがったな?

そしてLHR終了後、生徒が帰った教室で配ったプリントを眺めるネギ。見るだけで採点はしていない。

曰く、「採点してる暇が惜しいからね、解答ぐらいは頭に入ってるから見直しだけしてるんだ」と。

各々の点数は別な場所に記憶していき、全ての見直しと脳内採点を終えたらしく一息つく。

「95点以上が七人、80〜94点が十人、20点以下が五人、他は45点以上。これってすごいよ?」

既に達観の域に辿り着いたらしいネギ、作ったネギとしては40点は取って欲しかったのだろう。

さて、ネギの作ったこのテストと俺が中学の時の教師が作ったテストを比較してみよう。

点数の取りやすさを分かりやすく言えば、俺が中学の時のテストを富士山登頂(麓から全て徒歩)に見立てた場合とする。

ネギの作ったこのテストは、プールで25m10本行ってみようぐらい簡単だ。

正直このテストで60点を切る事自体難しいだろう、それこそネギのくしゃみを回避するぐらい難しい。

そして今回のネギの最終課題は、世界征服を完了させるドクター○イリーぐらい無謀な挑戦だ。

この最終課題が戦闘用魔法の百や二百を覚えろだとか、どこぞに居るドラゴンを倒して来いとかならまだ良かった。

現在の最終課題は俺が手伝う意味がない、寧ろ手伝える筈がない。

あの未確認生物(今後この呼称で統一)め、仕掛けるTNTの炸薬量2トンにするべきかもしれないな。

そんな危険な思考のままの俺と、ある意味悟りの境地に達してしまったネギが寮に向かう。

そのまま階段を上り部屋のドアを開けようとドアノブを回すが鍵が掛かっていた、何故?








※・※・※・※









色々と前途多難な予測テストをカバンに入れて、職員室から部屋に戻る。

ドアノブに手をかけて回してもドアが開かない、つまり鍵がかかっていると言うこと。

スペアキーは貰っているから大丈夫だけど、まずはノックをして声をかけて確かめる。

「アスナさーん、コノカさーん、開けてくださーい」

暫らく待ってみても反応はない、物音も聞こえないから着替え中でもない。

仕方なくカバンからスペアキーを取り出して鍵を開け、もう一度ノックしてから入る。

部屋の中は真っ暗で、アスナさんたちがいないことを意味していた。

時計を見て漸くいない理由を察する、今は大浴場に入っているんだろう。

そう考えた僕はそのままはしごを上ってロフトへ、僕のスペースへ上る。

ガラス張りのテーブルに向かい、今後のテスト対策用のプリントの原版を作り始めた。

(イツリ、この最終課題って僕の魔法使いの修業の意味合いを持ってたりするのかな?)

『分からん、そればっかりはあの不思議生物に聞かんことには・・・・・・案外ありえるかもしれん』

(だとしたら、魔法を使う場面が有る筈だよね・・・・・・・・・・・あの最凶最悪の魔法を使えってこと?)

『それは違うだろ、あのアーニャの伝説はかなり広範囲に広がった筈だ。不思議生物だって知っている筈』

(じゃぁどこで僕は魔法を使う場面があるんだろう、正直使わなくても出来る課題だよね?)

『そこが味噌だな。どうせ無茶苦茶な舞台を用意してくれるんだろうし、TNTの炸薬量増やすか?』

(うん、予定は2kgだったけど、予定変更で2トンにするよ。手に入るかな?)

『難しいな。最低でも500kgは手に入るだろうが、2トンまで手に入るかどうか』

(とりあえず掛け合ってみて、何件か巡って必要量手に入ればいっか)

『そうだな、最終的に必要量手に入ればいいんだし、あまり無理強いする必要はないか』

こんな会話をしつつプリントを作成していると、アスナさんたちの話し声が聞こえてきた。

話している内容は聞こえないけれど、聞こえてくる声はアスナさんとコノカさんだけでなく他に何人かいるみたい。

頭の片隅でそんな風に考えつつプリントを作っていく、バカレンジャーと呼ばれていた五人用を優先的に。

この中で一番成績がいいのは綾瀬さんだが、もしかしなくてもただの勉強嫌いだったりするのかな?

と、プリントが半分ぐらいできたところでアスナさんたちが部屋に戻ってきた。

「カギ開いてる。このか、ちゃんとカギ閉めたよね?」

「閉めたえ? もしかして、ネギ君が戻ってきたんとちゃうん?」

「そっか、あいつスペアキー持たせたんだっけ」

もしかして泥棒か何かに間違われる寸前だったりしますか、ねぇイツリ。

『だな。下手な勘違いであっさりと突き進むのが神楽坂の特性と見る、危ない所だったかもしれないぞ?』

嗚呼、神様でも仏様でもフ○ラリス様でもいいです、せめてもう少しでいいから考えて行動させてあげてください。

『スカカードの絵柄にコスプレみたいなのがあったら、絶対に猪のコスプレだな。これは確信できる、否、運命だ』

イツリ、いくらなんでもそんなことは・・・・・・・・・・・・ゴメン、ないって言えない自分に涙するね。

そうして心の中で涙を流し無言で泣いた僕に、追い討ちをかけるようにしてアスナさんは言い放った。

「ネギ、あんたちょっと来なさい。あたしらのやることを手伝うのよ、今までの迷惑料代わりに」

こうして僕はアスナさんに連れられて、コノカさんや綾瀬さんたちと図書館島へ向かうことになった。

しかも僕って着の身着のまま、杖を持ってはいても着替えも何も持っていない状態で連れ出されました。

ねぇ、このまま煩悩王と御稲荷様の所にいる彼と同じようにお祈りしても良いかな?

正直このままだと僕の胃に穴が開きそうだよ、胃薬は常備して持ち運んでいるからいいけど。

引き摺られながらそんなことを考えて、即座にその考えを破棄した。まだあの境地に立ちたくない。

何とかアスナさんを説得した僕はやっと自分の足で歩き出す、靴を部屋に忘れた為に裸足のままだけど。

図書館島につくと、待っていたのは長瀬さんに古菲さん、早乙女さんに宮崎さんの四人。

僕と一緒に来たのがアスナさんにコノカさん、綾瀬さんと佐々木さんの四人。

どうやらこのメンバーで全員のようだけど何が目的なのか、道中ですら教えてもらっていない。

「この図書館島は戦前から様々な資料、書籍といった貴重なものを大戦から守る為に作られたそうです。そして戦後も世界中から数多の資料を集め、保管し、守り続けているとされています。私たち図書館探検部の目的は、この増改築を繰り返しすぎて把握し切れていない図書館島の完全な地図作りがひとつ。他にどんな本がどこに有るのかを把握して、その上で配架目録を作るというのがあります。現在の部員は大半が道への探究心で入部し、毎年それなりの行方不明者を出していますね」

図書館島に関して簡潔に話してくれた綾瀬さん、でもその『美炭酸白桃烏龍茶』を飲みながら喋らないで下さい。

眠い目を擦りながらアスナさんに手を引かれて歩く、足が少しひりひりしてきたよ?

「私たち中等部はここ、地下二階までしか降りることは許されていません。が、目的地は地下十一階になります。

 そこで、バカレンジャーの身体能力が頼りとなります。それから・・・・・」

僕は半分寝たままで綾瀬さんの言葉を聞き、現状と目的を聞くためにアスナさんに小声で話し掛ける。

「アスナさん、一体何の為にここにいるんですか? テスト勉強しないと、ダメでしょう?」

「あ、あのね、ここの地下に『頭が良くなる本』って言うのがあるらしくて、それを取りに行く途中なのよ」

アスナさんへの質問、その答えは僕の予想をぶっちぎった空の彼方にあったようだ。

少なくとも僕は思いつかなかったし、たかが噂を信じてそんな奥底までいく暇人はいないと思っていたのに。

どうやら僕はこの女子中等部2−Aというクラスをおもいっっっっっっっっきり無礼ていたようだ。

まるで大量の砂糖と激甘チョコレートに蜂蜜をこれでもかとかけて直食いするほどに、無礼ていたようだ。

『ネギ、これってもしかしなくてもイギリスに強制帰国させられるのか? それとも、バレなきゃいいレベルの問題か?』

イツリの質問に対して本気で考える僕、だって僕の首が掛かってるんだから真剣になるでしょう普通は!

(バレなきゃ、バレなきゃ大丈夫。そう、バレナカッタラダイジョウブナンダ、キットダイジョウブダヨ!)

『ネギ、別な所から変な電波手に入れたら駄目だぞ? まぁ、バレないことを祈るか・・・・シュブ=ニグラスにでも』

(うん、祈っておこう。でもねイツリ、シュブ=ニグラスに祈って大丈夫かな?)

シュブ=ニグラスって誰なのか、僕知らないんだけど・・・・・悪魔だったりする?

『大丈夫だと思うぞ、古代ムー大陸で大地母神として崇拝されてた外なる神だし。ハスターの妻だけどな』

(それって本当に大丈夫なの?! それを聞いてすっごく不安になったんだけど僕っ!)

『気にするな、ただちょっと黒き仔山羊を産んだお母さんなだけだから。邪神にも敵対してる(はず)』

(イツリーーーーーーーッ!!!)

心の中で泣きながらイツリの祈る神に心から願う、僕の平穏を。

お願いします。シュブ=ニグラスでも、ハスターでも、ファ○リス様でもエル様でもいいですから、平穏を下さい!

――【無駄なことはしないことだ少年、その願いは聞き届けられることなどないのだから】――


お父さん、追いついたら一発殴る予定でしたが変更します。お姉ちゃんの分は一発のままだけどね。

僕の分は一発じゃなくて十、いや百発殴ってやるから覚悟しといてね? 絶対原形残してやらないから覚悟しろーっ!!







『揺蕩いながら聞いたんだが ネギの災難がこのまま沈黙することはないらしいぞ?』








続いていく予定



あとがき

何とかこんな感じに収まりました図書館島編第一話

サブタイトルは「黒ネギ降臨」か「漆黒のネギ先生」が有力か、それとも?

然程気にしたことのないこのDoppeltのサブタイトル、何か考えてくださーい

とはいえ、これにサブタイトルなんぞ付いても意味があったりなかったり

あろうとなかろうと気にしない、あったらあったでそれはそれ

うん、ネギを黒くして大丈夫っぽいかな、イツリの影響だけど

イツリの思考に影響を受けて育つネギ、ただし学園長に対するオシオキが一番影響している模様

この先どこまで黒くなるか、その黒さを晒すのか、あまり決まってなかったり

あと作中の「無礼」ですが、これで「なめ」と読むらしいので「私を無礼るな」といった形で利用します

ついでに「揺蕩う」と書いて「たゆたう」と読んでください、読みにくいのは仕様です、すみません

さてさて、図書館島編はどうやって終わらせましょうかと行き当たりばったりの現状

卒論のために本を読む私の生活はパソコンで執筆する現状と一つ


追記・これの感想って頂けるんでしょうか?




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