何時の日か、目の前に広がる光景は嘗て住んでいた場所。

森と湖があり、少し古びた家が立ち並ぶちょっと小さな山奥の村。

目の前にいるのは幼馴染、でもちょっと違う幼馴染。

大きな口をあけて大声で笑って、人に出会ったら(有害指定単語)とか(卑猥すぎるため検閲)とかを連発していた。

何とか羽交い絞めにして留めたと思えば僕に対してセクハラ三昧、更に学園長の(ピーーーーー)まで喋る始末。

お姉ちゃんは真っ先に(青少年の育成に対して有害であり卑猥すぎる為検閲)を聞かされて悶絶中。

と、静かになったと思えば(放送禁止用語)により僕の拘束力が激減、更に過激な単語を連発しながら逃走していく。

慌てて追いかけても足が速くて追いつけず、既に村の中へと進んじゃった。

一足遅く村に入ると道にいる人が男女問わず真っ赤になって硬直してた、中には鼻血の海に沈んでいる人も。

走りぬけながら見回して、漸く見つけた幼馴染は校長先生の秘書さんと話していた。

幼馴染の声はとても大きく、周りに故意に伝えようとしているようにも見える。

でもその内容は(青少年健全育成法に抵触する為に検閲及び削除対象として絶賛認定中)という内容だった。

聞いている僕ですら顔が赤くなるのがわかり、さらに(恥辱で淫乱な内容のため自粛)という内容を話し始める。

ここまできて漸く気付く、昨日の僕が幼馴染に向けて仕方なく使った魔法の反動なんだと。

その口を塞ぐ為に魔法を行使し、魔法の矢を幼馴染へと放つ。

(十八歳未満厳禁につき、各自己の妄想にて補完せよ)というデタラメな詠誦で防御魔法が発動、耐え切られた。

その後秘書さんが幼馴染へと協力、僕の味方は一人もいない状況で応戦開始。

秘書さんが使用した魔法の矢を防御魔法で防ぎ、魔法の矢を秘書さんへ五十本ほど放つ。

するとその隙に幼馴染が更に声を大にして詠誦を開始し始めた。

(佐々木ちゃんと子どもの成長に対して著しい影響を与える為言葉にしてはいけない文章)により魔法の矢が発動。

百本を越える魔法の矢を防ぎながら更なる詠誦を耳にする。

(二十代の死んだ人間すら起き出して来かねないほど恥ずかしい十八歳未満聞いちゃ駄目な内容)により、よく分からない魔法が発動。

爆炎が広がる一歩手前で校長先生が水の魔法を発動し、相殺してくれた。

その後三日にわたって壊れた幼馴染と秘書さんを相手に、僕と校長先生は戦い続ける。

勿論幼馴染は(言葉にして表すのが恥ずかしすぎて大人も悶死するような発言)で魔法を放ってきた。

(佐々木ちゃんにとってはかなり衝撃的な破廉恥言葉の大量投入)な詠誦を終始聞きながら戦う僕と校長先生。

僕と校長先生はそんな状況下の中で三日をかけて何とか幼馴染と秘書さんを取り押さえることに成功。

取り押さえた直後に幼馴染が正気に戻り、ここ三日の記憶(この時の被害状況全て)をなくしていた。

秘書さんは当然のようにその部分を忘れており、校長先生はとばっちりのようにしてお給料が下がったらしい。

でもこれって夢だよね? 夢でしょ? 夢じゃないと死にたくなるんだけど? 夢なの? 夢と断定しちゃおうっ!

そうじゃないと僕の精神上忘れかけていたそれを、はっきりくっきり思い出してしまいそうで嫌だしさ。

ついでにいうと、詠誦は途中で様々に変化していた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで僕のことに関して、あることないことないことないことないことあることないことを使うのさっ!!!






Doppelt 〜The Another ネギま!〜   神鳴神薙

第四話 「中編・図書館は島、学園長への報復は何?」





そんなこんなと漸く夢から覚めたらしい僕、砂浜に寝そべっていました。

あのねお姉ちゃん、僕はいまとっても凄い状況にいます。

思わず見たこともない綺麗な川辺で人の服を剥ぎ取るお婆さんに出会うぐらい、凄い状況です。

目の前に広がる光景と、自分の下にある地面の感触に思わず現実逃避したくなるぐらい。

何でこんな所に居るのか、記憶を辿るために頭に手を当てて目を閉じました。

確か魔法の本とかいうものを取りに図書館島の裏側から入った筈です、綾瀬さんの案内で。

そしてなにやら図書館島の解説を聞いたり、罠に掛かったり、バカレンジャーの真の意味を知ったり。

とりあえず回想してみようと思います、なるべく最初の方から克明に。



そう、確か僕はイツリと一緒にどこかの中間管理職邪神に祈っていた筈、対象は何でも良かったんだけど。

綾瀬さんの案内で通常は入れないといわれている地下三階から下に降りる、魔法は使えない。

魔法を知っているのはアスナさんだけ、もしかしたら長瀬さんも知っているかもしれない。

長瀬さんの身体能力は普段の動きを見ているだけでもわかる、今の僕より技術のレベルはかなり上だ。

極力使わないようにしないといけないけど、状況次第では使おう。

『オコジョに成っても構わないと?』

(状況次第だよイツリ。流石に生死に関わる状況になったら僕がオコジョに成るぐらい覚悟して使う、そうでしょ?)

『上出来だ。使うべき時は躊躇いも迷いも捨てて使え、それが護るものの特権だ』

イツリの許可も貰った、それほど深刻な状況にならないなら使う気もないけどね。

綾瀬さんたち図書館探検部を先頭にして僕とアスナさんが最後尾を歩く、道を知らないから当然なんだろう。

綾瀬さんたちと僕の間には長瀬さんと古菲さん、最初の罠のときにその身体能力は見せてもらった。

落ちてくる本棚をけり返す脚力を見せた古菲さん、その本棚から零れた本を落ちる前に片手で集めきった長瀬さん。

この二人が真ん中にいれば綾瀬さんたちの危険も何とかなるんだろうし、僕が魔法を使わなくて済む理由にもなる。

アスナさんは始めの方で魔法の出番だといっていた、あまり頼ってはいけないんだけれどなぁ。

そしてまだ今一つかめないのが佐々木まき絵さん、新体操をやっている人でバカピンクと呼ばれていたっけ。

この人は長瀬さんや古菲さんと通じた部分が見つからない、どう見ても普通の人だ。

「あっ」

そう考えていたら何かを踏んだ気がして、僕は声を上げた。

それに続くようにして佐々木さんが振り返り、唐突に開いて消えた足場から真下へと落ちる。

「と、とりゃぁーーーっ!!」

落ちる、そう確信した直後に佐々木さんの声と一緒に布が飛ぶ。

佐々木さんが取り出したのは新体操で使われるリボンという道具で、そのリボンが天井の梁に巻きついた。

そのリボンが結ばれているのは細い棒で、佐々木さんはその棒に片手でぶら下がっている。

(イツリ、佐々木さんの握力ってどのぐらいあるのかなー)

『知らん。だが、落下する衝撃と重力の合わさった慣性を片手で耐え切るなんて、そうそうできるものじゃない。

 下手をするとゴリラ並の握力があることになるな、それとも何処かの奪還屋の片割れか?』

イメージのみであるけれど、イツリが驚いているのが分かる。

とりあえず佐々木さんのことは保留にしておこう、情報は少ないから立てられる仮説が多すぎる。

見た感じと話した感じからして佐々木さんたちは魔法とは無関係、長瀬さんがもしかして程度だと一時的に結論。

古菲さんはまだ一般人、暫らくしたら関わるかもしれないけど今はまだ無関係だと思う。

そうして僕らは綾瀬さんについて歩く、地面が見えないほど高い本棚の上を。

この本棚は誰がどうやって本を取るのか激しく気になってくるけど、もしかして魔法使いが浮遊術使うの?

そう思っていたら綾瀬さんが背負ったカバンからザイルを取り出して、本棚を降り始めた。

この本棚って、こうやって本を取りに行くんだね。

「ちょっ、ネギ? 何でそんなに虚ろな笑いを・・・・・」

どうやら僕は笑っているらしい、自分では全く分からないんだけどね。

そう思いながらゆっくりとザイルを伝って下へ、長瀬さんは本棚を一蹴りして十m位一度に降りていく。

あの人の暗器術はかなりのものだけど、隠しきれていない手裏剣やクナイの膨らみが見える。

たぶん長瀬さんはジャパニーズ忍者だ、本当に隠しているのか疑ってしまうけど隠してるんだろう。

そして本棚を地面まで降りきった後、暫らく行くと綾瀬さんは休憩すると言い出した。

何でもこの辺りが丁度中間地点らしい、ここまでは順調らしいけど不安だ。

コノカさんが作ってきたらしいサンドイッチ、とった奴の中身がツナでちょっと嬉しい。

「ネギ、本当にこの先に魔法の本があると思う?」

アスナさんが話し掛けてくる、その顔を見ると半信半疑といったところな感じを受ける。

「んぐんぐ、一応僕の魔力とは違った魔力を感じますし、ちょっと特殊な魔法の力も感じますから。

 魔法的な何かが在るのは確かです。でも、どこかで感じたことのある魔力も感じるんですよねー?」

「なにそれ。とりあえず魔法の本はあるってことでいいのね?」

「はい。恐らくですが、それなりに強い力を持つ魔法の本か魔道書があると思います」

アスナさんと小声でやり取りしている間もサンドイッチをちまちま食べる、おなかすいてるんだよね。

話が終わるとアスナさんが皆さんに詰め寄られて質問攻めにされている。

(イツリ、明日の朝日が見れるのかな? 僕、明日提出の書類が有るんだけど・・・・・)

『何事もなければ朝日が昇る一時間半ぐらい前に戻れる、何事もなければ』

(イツリ、それって絶対に何か起きるって言ってるんだよね?)

『その通りだ。絶対に何か起きる、俺の勘にも引っ掛かってるし・・・ネギの勘にも引っ掛かってるんだろう?』

(うん。正直ここまで順調だと疑って掛からないといけないでしょう?)

『とりあえず、あの不思議物体が確実に絡んで来ると見てる、気をつけろ』

(分かった、なるべくみんなの側にいることにするよ)

やっぱりイツリも何か引っ掛かってたみたいだ、あの学園長が知らない筈がない。

魔法で邪魔をしてくるのか、それとも悪質なトラップを仕掛けてくるのかは分からない。

それでも僕の生徒だから、出来る限り守ってあげたい。

全てを救い、全てを護る。

それは傲慢で、偽善で、余りにも独善的な思いだとイツリに教わった。

僕はまだ小さくて、二つの手しかない。だから、救うことも護ることも、助けることも僅かな範囲だけでしか出来ない。

困った時はイツリが相談に乗ってくれる、状況次第では助けてくれる。

僕は一人じゃないから、独りじゃないから、考えて、考え尽くして行動する。

今は先生なんだから、ちゃんと生徒を寮まで連れて帰らないといけないのが仕事だ。

目を閉じて、数日前にイツリが言っていたことを思い出す。

『ネギ、あんまり考えすぎるなよ? 頼るのも一つの手段だ』

考えるのは悪くない。けれど、考えすぎれば助かるものも、護れるものも、その時期を逃してしまう。

夢での鍛錬でそれをいやというほど教えられた、だからこそ僕は・・・・・・・

「ネギ、そろそろ出発よ」

「あ、はい!」

その後はというと・・・・・・・・本当にここは本を保管する場所なのかと考える僕がいる。

――特筆事項一、休憩場所から暫らく行くと湖が有った。

水に浸っていた本は何故痛まないのか疑問に思えて仕方がなかったよ?

僕らが湖を渡っている間、遠くの岸でこっちに向かって手を振っている謎の影が有った。

皆さん見てみぬふりをしていたけれど、僕の目は結構良かったためその影が何か理解してしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・僕は何も見ていない。ポリプっぽい形状の生物に追いかけられる人影なんて見てないったら見てない!!

――特筆事項二、豚の大群が出現。しかも進行方向は正面から僕らに向かって突撃してくる形で。

ちなみに総数はぱっと見ただけでも100頭以上だった気がする、どうやって生きてるんだろう。

長瀬さんが一匹しとめたら他の豚全部が赤く染まって炎を纏い、手裏剣が炎で弾かれていた。

更にその状態で全ての豚が一丸となって長瀬さんを追いかけ、長瀬さんは僕らを追いかけたため突発的フルマラソンを経験。

――特筆事項三、通路を埋め尽くす鉄球が転がってくる。

鉄球の後ろから「せいっ、せいっ、せいっ」といった掛け声が延々と聞こえてきている為、全速力で離脱。

逃げ切るまでに体感時間で軽く三時間は逃げ回った気がした、二度と会いたくないよ・・・

――特筆事項四、体長10m以上のムカデと遭遇。

長瀬さんの投げた手裏剣がカンッという音と一緒に弾かれました、本当にムカデなんでしょうか。

こちらは逃げ切るまでに体感時間でたぶん五時間はかかったと思う、僕主観による体感時間だけど。

――特筆事項五、サーベルタイガーの大群と遭遇。

涎を垂らしながら追いかけてくる100頭以上の絶滅動物は迫力満点、寧ろ本当に死んだかと思うほど。

正直ここはどこの洞窟なのかと思ってしまうけれど、本棚があったり壁がそのまま本棚だったり。

本がなければここが図書館だという事を忘れてしまいそうでした、サーベルタイガーは怖かったけど。

そして漸く到着らしく、綾瀬さんが指差した場所をアスナさんが押し上げて光の届く場所に出た。

古菲さんが「ラスボスの間アルね!」と叫んでいたけれど、それってどこの家の部屋ですか?

そう思っていると、皆さんが勝手に奥の扉を開けて部屋へと突入してしまった。

慌てて追いかけた僕の目に飛び込んできたのは祭壇で、少し古びた感じが雰囲気を見せる。

祭壇の上にはまるで僕らに見せるようにして『メルキセデクの書』が置かれ、左右に石像が置かれている。

佐々木さんたちがその本を取りに走り出し祭壇へ通じる石橋に乗ったとき、まるで当然のように石橋が左右に割れた。

皆さんがその下にある石畳の台座へと落ちた後、石像が動き出してツイスターゲームが始まった・・・はず。

バカレンジャーの皆さんにヒントを出しながら何とか最終問題へ辿り着き、そこで答えを間違えた。

おかげで石像がそのハンマーを振り下ろして石畳を破壊、僕らはそのまま穴の底へダイビング。

魔法を使おうかと思ったけれど、あっさりとアスナさんが僕を抱き寄せて僕を庇ってしまった。

そのため僕は身動きが取れず、他の人たちは長瀬さんが回収して何とか落ちた衝撃は散らす事ができた。

でもその散らし方が中途半端だったためか僕はその意識を手放し、他の皆さんと一緒に気絶した、と。

そして目が覚めたのが今現在の状況下であり、あの僕の過ち第6番は夢だったんだね。

学園長、後で記念品を贈呈させてもらいますよ? C4とクレイモア、できるならニトログリセリンも送ります。

【死神ギフト】(超特急地獄の2丁目直通&専用)を送り出していいのかな、ねえイツリ。

『どうせなら【死神ギフト4】(鈍行地獄1〜5丁目巡り)にすべきだ、見た目を考慮するならな』

(そっか、そっちなら見た目は普通どころかご馳走レベルだからね、見た目は)

小さくフフフフフフフフとか漏らしていたらしく、何時の間にか起きたアスナさんたちが音を立てて離れていく。

「どうかしましたか?」

「「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ」」

残像が残るぐらいのスピードで首が横に振られる、もう少し押さえないとだめっぽいなぁ。








           ※・※・※・※








本日は日曜日ー。ネギが起きた場所は綾瀬曰く、幻の地底図書室というらしい。

あれから落ちた場所から少し周りを探索すると中学二年の教科書全種やら問題集やらが発掘された、しかも最新版。

確実にあの不思議頭の陰謀だと断言する材料が揃う、俺の口利きでツアーに参加させてみるのもいいかもしれない。

還ってきたら感想を聞かないとな、【ドキドキ地獄巡りツアー五泊六日〜一丁目から五丁目まで〜】の。

ついでとばかりにネギがどこからかホワイトボードを見つけてきた、このまま集中授業をするという。

大体の時間であれば俺が把握できるので何とかなるが、他の連中は何故これほどゆったりしているのやら。

(イツリ、コノカさんたちがここにずっといてもいい何て言い始めちゃった・・・・)

『どうやら危機感というものが欠如しているらしい、ついでにクラスメートの事も忘却したようだな』

(僕としては早く戻って【死神ギフト4】を送り届けたいんだけど、どうにかならないかな?)

『現時点ではどうにも。が、あの不思議頭の事だから何か考えてる筈だ』

(それが変な行動じゃないといいんだけど、僕の過ち【トラウマ】をこれ以上思い出したくないよ?)

『今回の気絶で夢見が悪かったか、なんとなく分かるが聞いておこう』

(僕の過ち六番、イツリにはこれで通じる筈だよね?)

『一度ゆっくり休んだ方がいいぞネギ、あれは過ちの中でも最大規模のものだ。出来れば忘却しろ、今すぐに』

(記憶消去の魔法が効かなかったんだよ?! どうやって忘れればいいんだろう・・・・・)

もはや返す言葉すらない、記憶消去の魔法が効かないならお手上げだ。

誰もいないところで崩れ落ち、砂の上に器用に涙を落としてネズミを書くネギ。

ここから出られたなら休日にネギマ串を食べに行くとしよう、今回ばかりは財布の紐を緩めざるを得ない。

ついでに自作のクレイモアでも送りつけるべきなのだろうか、本気で悩む。

創り方は単純、箱の中に台となるC4を入れた後に頭を取ったネジを放り込み、C4を上の蓋と連動させれば完成。

連動させるのは蓋ではなくこちらが持つスイッチでも可、確認しながら遠方から押せばいいのだから。

かなり落ち込みながら歩くネギの耳に声が聞こえ始める、どうやら佐々木たちの声らしい。

好奇心は猫をも殺す。昔の人はいいことを言った、まさしくネギにぴったりだ。

あっさりとその声の方へ足を向けるネギ、今一度唸っているのか想像できていないようだ。

「まき絵さーん? なにしているんでs・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさ〜いっ!!!!」

嗚呼、ネギは順風満帆でセクハラエロ親父として順調に階段を上がっているようですぜネカネ。

ネギが女性の認識に付いてからかわれている、俺もちょっと知りたいな。

「ぼ、僕は紳士ですので女性の身体には興味ありません〜!!」

ネギよ、男としては女に対して《興味ありません》はダウトだ、アウトだ、寧ろ精神爆撃型N2爆雷だぞ?

こうしてネギは順調に階段を駆け上がっていく、将来の就職先はホストで決定だろうという成長をしながら。

そう言ったものを見聞きしながらも、薄っすらと開いたネギの視界の隅で光る赤を見つける。

行軍の開始はすぐそこまで迫っているようだ、ネギも気付いているようだし。

あのゴーレム、まんま不思議頭の気配と魔力だったからな。気付いたんだろ、ネギも。








『濡れず汚れずの本たちに囲まれ、騒動の種はどうやって芽吹くのかね』










つづいていきました。









あとがき(座談会風?)

どうも、ヘタレながら書いている作者神鳴神薙です

「何故か呼ばれたネギです、よろしくお願いします」

『イツリだ、何で俺までここにいる?』

いえいえ気にせずに。さて、今回は中編ということで・・・・かなり簡略していますが地底図書室編でした

「僕の昔話が冒頭だね。昔話よりもトラウマの方が的確っぽいけど・・・・・」

それはそれ、本気で書いたらいけないような言葉で詠唱してたんですから彼女

『俺はまだ見ているぐらしか出来なかったな、あの時は』

それは置いておきましょう、正直あの検閲部分は各自で補完して貰いたいところです

「僕は補完さえして欲しくなんだけど?」(怒)

因みにこの事件名、CA事件として扱われているそうです

『Chaos・Arnyaの頭文字をとったのか、それとも別な意味が有るのか、どっちだ作者』

さぁ? それよりも次回予告を

「はい。地底図書室での鬼ごっこ、学年末テスト。僕たちは二つの強敵にどう立ち向かうのか」

『不思議頭へのギフトはどうなるのかを楽しみに待って頂ければ幸いとのことだ、気にせずによし』

なんか酷い言われようですけど、とりあえず次回・テスト騒動終了(予定)です

「サブタイトルは相変わらず考えてないそうなので、いいのがあったらつけてください」

『今回のサブタイトルは冒頭を考えて少女Aでいいのではないかと言う作者だ、あとで黄泉比良坂で鬼ごっこして来い』

逸理ひどいっ?! そんな事を言うならせっちゃん以外も増やすぞごるぁ

『なにを増やすつもりだ何を!』

もちろん、修学旅行編での仮契約相手

『あとで夢限学園1年777組に転校させてやろうか、究極シスコン脳みそ足らず』

あの不思議学園は嫌です、ついでに増やすの決定ですねロ・リ・コ・ン♪

『ぶん殴る!!!』

何の、逃走に関しては君よりも私のほうが上なのさ!

「えっと、イツリも作者さんも遠くへ走っていったので、これで終わりという事にしますね。
あと、できれば感想が欲しいそうです。未熟なので糧にするらしいですから、何か有ればということで。
感想とかは、ここの掲示板でいいのかな? 作者さんがいないし管理人さんもいないからわかんないや」



<管理人 九重99より>
 ここの掲示板でいいですよw  



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